こんにちは。
ココロスフィア心理セラピスト 草渚さおりです。
このホームページを始めた頃は娘はまだ小さかったのですが、今年から中学生になりました。
無邪気で可愛くて、妖精のようだと思っていたのですが、今ではすっかり大人みたいな口を利くようになって、時々私は泣かされます(´;ω;`)
小学校低学年の時は、娘に私の価値観を押し付けていました。
娘は大人しかったので私の言うことに従うしかなく、でもちゃんと出来ないので、いつも私に怒られていました。
私は娘が”ちゃんと出来ない”ということが許せなかったのです。
小学3年生になると、娘は自分を出してくるようになりました。
私がちゃんと出来ていないことを怒ると、逆ギレするようになったのです。
娘が逆ギレすると「その態度は何!?」と私もキレる。すると娘も更に逆ギレするという悪循環。
私はヒステリックになって怒鳴り散らしてしまい、更に泣いて逆ギレされて、私も泣いて叫び散らしてもう地獄絵図・・・。
これではいけないと思って、怒らないようにしなければ・・と思うのですが、やはり娘がちゃんと出来ない時は怒ってしまい、逆ギレ・ヒステリーで怒鳴り散らし・更に逆ギレと、いつものパターン。
そのうちに娘が逆ギレの際に過呼吸になるようになってしまい、さすがにこれはいけないパターンだとようやく気が付きました。
あの頃私は、自分なんかダメダメで、そんなダメな自分を変えたくて心の勉強をしていたのですが、全く自分と向き合えていなかったのでした。
取りあえず怒るのを止めることにしたら、娘との関係は落ち着いてきましたが、根本解決になってはいませんでした。
今なら分かりますが「ちゃんと出来ないとダメだ」という観念を私が握りしめていて、ちゃんと出来ないダメダメな自分を責めていたので、娘の”ちゃんと出来ない”部分に反応してしまっていたのでした。
鏡の法則ともいいます。
娘が体を張って「ちゃんと出来ないとダメだ」を手放そうねと、私に教えてくれていたのですね。
その頃はまだそうとも知らず、それが私の中でくすぶっていました。
忘れもしない、娘が小学5年の夏、娘の歯の定期チェックの時にレントゲン写真で口の中に怪しい影が見つかりました。
大きな病院で幾度も検査したけどよく分からず、手術で取ることになりました。
その手術が結構大がかりなものになるとのことで、口のあたりに痺れが残ったり、場合によっては顔面麻痺になる可能性もあると主治医に言われて、私は大号泣しました。
まだ子供なのに、この子は一生それを背負っていくの?
女の子なのに、顔の半分が麻痺?
私のせいだ、私があんなにヒステリックに怒鳴り散らして娘に多大なストレスを与えたから。
と、自分を責めました。
家に帰ってからも号泣が止まらず、泣きはらしてからは、今さら遅いけど、これからはもう娘のことは決して怒らないようにしようと心に決めたのでした。
結局、手術後は娘の顔に麻痺はなく、痺れもなく結果は良好だったので、このミラクルに感謝でいっぱいです。
それ以来、その時心に誓ったように、娘に怒鳴り散らすことはしていません。
その頃、娘は自分なりにいろいろと考えてやっていることを知りました。
だからそれを信じて、やりたいことをおやりなさいと伝えました。
私の勝手な古い価値観(これをやったら将来安心・幸せになれる)を押し付けるのを一切やめて、娘のやりたいようにやらせることにしたら、どんどん個性と才能を発揮するようになりました。
娘は今は、好きな音楽やイラスト描きに、楽しく没頭しています。
私もこの一件で、怒らないと、こんなに心が穏やかで幸せなのだと知りました。
そして「ちゃんと出来ないとダメだ」という観念を手放すことが出来ました。
風の時代といいます。
「〇〇じゃなきゃダメ」はもうやめて「そういうのもいいよね」と、子供の力を信じてあげましょう。
子供たちには、私たちのガチガチな考えでは到底及ばない、自由で素晴らしい発想の芽が無限にあるのです。
それを大切にしていきたいな~と思います。